Substance

Substance Alchemist RC版のインストールと簡単な操作方法

Adobe(旧Allegorithmic)から、新しいツールSubstance AlchemistのRC版が公開されました。早速使ってみたので、インストール方法や簡単な使い方を載せておきます。

Substance Alchemistとは

Substance Alchemistは、旧Allegorithmic(今はAdobe傘下)のSubstanceシリーズに含まれる製品の1つで、CGの素材を簡単に作成するためのソフト…だと思います。イメージとしては、Substance Designerの機能をSubstance Painterっぽい操作で簡単に行えるようにした感じを受けます。

Substance Alchemistは最終的に素材を作成するソフトなので、Substance Designerの機能と重なる部分があります。棲み分けとしては、ノードベースで細かい作り込みを行う場合はSubstance Designer、レイヤーを重ねる感じで簡単に素材を作りたい場合はSubstance Alchemistという形になりそうです。また、既に作成している素材を手軽にアレンジしたい場合なども使えるかもしれません。

なお、Substance Painterは3Dペイントソフトなので、素材作成が目的のAlchemistと競合することはありません。

Substance Alchemistのダウンロード

現在、Substance AlchemistはRC版(完成版では無い)として公開されており、Substanceのサブスクリプションとして提供されています。そのため、サブスクリプションに加入していれば、Substance Alchemistを利用できます。

個人で利用する場合、大抵の場合はINDIE LICENSE($19.9/月 もしくは $239/年)だと思いますが、INDIE LICENSEのサブスクリプションに加入しておくと、常に最新のSubstance製品(旧製品も利用可能)を利用できたり、Substance Sourceで提供されている複数の素材がダウンロードできるのでおすすめです。

 

SubstanceのMY ACCOUNTのページにログインして、LICENSESのタブからSubstance Alchemistをダウンロードします。

Substance Alchemistのダウンロード

Substance Alchemistのインストール

Windowsの場合は、ダウンロードしたインストーラー(Substance_Alchemist-0.5.3-rc.3-141-msvc14-x64-RelWithDebInfo-9e87429e.exe)を起動します。

ライセンスの内容に同意して、Nextボタンをクリックします。

Substance Alchemistのインストール

インストール先を指定して、Nextボタンをクリックします。

Substance Alchemistのインストール

Nextボタンをクリックします。

Substance Alchemistのインストール

Installボタンをクリックしてインストールを開始します。

Substance Alchemistのインストール

Finishボタンをクリックしてインストールを終了します。

Substance Alchemistのインストール

Substance Alchemistの認証

Substance Alchemistを使うためにはライセンス認証が必要なため、初回起動時にアクティベーション画面が表示されます。(アクティベーションの手順はSubstance DesignerやSubstance Painterと同じ流れになります)

下の画像だと見づらいですが「Activate using your www.allegorithmic.com account」にチェックを入れてNextボタンをクリックします。

Substance Alchemistの認証

www.allegorithmic.comに登録しているメールアドレスとパスワードを入力して、Nextボタンをクリックします。

Substance Alchemistの認証

認証に成功すると、以下のようにライセンスの詳細が表示されます。Finishボタンをクリックしてアクティベーション作業を終了します。これで、Substance Alchemistが利用可能になりました。

Substance Alchemistの認証

4KディスプレイなどHigh-DPI環境での設定

4KディスプレイなどHigh-DPI環境で作業している場合など、下のようにSubstance Alchemistのレイアウトが大きくなります。(後ろ側にあるSubstance Painterと比較すると、大きさの違いが分かりやすいと思います)

Substance DesignerやSubstance PainterはHigh-DPIにも対応済みなので、いずれはSubstance AlchemistもHigh-DPIに対応すると思われますが、RC版の現時点では以下の対応を行います。(サイズが大きいままで良ければ、この作業はスキップしても問題ありません)

Substance Alchemistの起動画面

Substance AlchemistをインストールしたフォルダにあるAlchemistの実行ファイル(C:\Program Files\Allegorithmic\Substance Alchemist\Substance Alchemist.exeなど)を右クリックしてプロパティを開きます。

互換性タブを選択して「高DPI設定の変更」ボタンをクリックします。

Substance Alchemistの解像度設定

高DPI設定のダイアログで、「高いDPIスケールの動作を上書きします」にチェックを入れ、拡大縮小の実行元で「システム(拡張)」を選択してOKボタンをクリックします。

これで、次回起動時から画面サイズが修正されます。

DPIスケール設定の変更

Substance Alchemistの操作

Substance Alchemist 上部には「EXPLORE、INSPIRE、CREATE」の3つのタブが用意されていて、ここで機能を切り替えながら作業するようになっています。

画面左側には、常に「RESOURCES、VIEWER SETTINGS、MATERIAL SETTINGS」が配置されていて、素材の選択や各種設定が行えるようになっています。

RESOURCES

RESOURCESには登録している素材の一覧が表示されます。RESOURCESの下部分にある「Create a new folder」から新しいフォルダを作成して、ここにエクスプローラーで素材の入ったフォルダをドラッグ&ドロップすると、既に持っている素材を簡単に登録できます。

エクスプローラーのフォルダをドラッグ&ドロップした場合、そのフォルダ配下に含まれている全ての素材が登録されるようです。ただし、Alchemistで1度に表示する素材の数が多くなるとRESOURCES画面の表示に時間がかかるようになるので、登録する素材が多い場合は、カテゴリごとにフォルダを作成する事をおすすめします。

また、現在のRC版では「作成したフォルダのリネーム、順番の入れ替え」はできないようです。(製品版ではできるようになるはず!?)

Substance Alchemistに素材の追加

EXPLORE

EXPLOREは「素材のプレビューと、用意されたパラメーターの設定」が主な役割になります。RESOURCESで素材を選択すると、右側にプリセットや、各種パラメーターが表示されます。

パラメーターの設定

変更したパラメーターの内容をプリセットとして登録したい場合は、下図にある「Save a preset」ボタンをクリックします。

独自プリセットの保存

プリセットの保存ダイアログが開くので、プリセット名や説明を入力し、保存先のフォルダを選択してSAVEボタンをクリックします。

保存するプリセット名の設定

これで、独自のプリセットが指定したフォルダに登録され、いつでも呼び出すことができるようになりました。なお、作成したプリセットはRESOURCESのフォルダにドラッグ&ドロップして、RESOURCESに登録することもできるようです。

独自に作成したプリセット

VIEWER SETTINGS

左側にあるVIEWER SETTINGSでは、プレビューに使用する素材の解像度や、メッシュ、環境光などを設定できます。

Viewportの設定

MATERIAL SETTINGS

MATERIAL SETTINGSでは、ノーマルマップの種類(DirectX/OpenGL)や素材のチャンネルを設定可能です。

Material設定

INSPIRE

INSPIREでは、選択した素材に対して、別の画像から抽出したカラーパレットなどを適用できるようです。この、カラーパレットを抽出して適用する機能は、Adobe CCの製品で良く見かけた物なので、おそらくAllegorithmicがAdobe傘下に入ったことによって生まれた機能ですね。

INSPIREの操作

CREATE

CREATEは、色々な素材やエフェクトをレイヤーで重ねながら、新たな素材を作成する機能です。Substance Alchemistのメインとなる機能ですね。

右側部分で、Substance素材や、普通の画像、エフェクトなどを重ねながら素材を作成していきます。レイヤーの素材をクリックすると、詳細なプロパティが表示されるので、ここで細かいパラメーターを調整しながら全体を作り上げていくことになります。このあたりの操作は、Substance Painterに似ていると思います。

CREATEの操作

EXPORT

素材が完成したら、右側にあるEXPORTから素材をエクスポートします。

エクスポートするチャンネルや解像度、ファイル形式を選択してEXPORTボタンをクリックすれば、素材を書き出して別のソフトから利用できます。

EXPORTできるファイル形式も、Substance archive(sbsar)やpng、jpegなど種類が豊富です。

作成した素材のエクスポート