MODO

V-Ray Next for Modo – V-Ray Hair Next の使い方

V-Ray Next for Modoが公開されたので、新機能の「V-Ray Hair Next」について簡単な使い方を残しておきます。

V-Ray Hair Nextはその名の通り「髪の毛」用のマテリアルなのですが、メラニン色素の量を指定するだけで、白髪~ブロンド~茶髪~黒髪を簡単に表現できます。

V-Rayの設定

MODOのSystem> Preferencesから、V-Ray Rendererタブを選択して、V-Ray Packages「Automatically add V-Ray ~」にチェックを入れておくと、自動でV-Rayの設定が追加されるようになるので便利です。

ここでチェックを入れていない場合、必要に応じて自分でV-Rayの設定を追加していく必要があります。

V-Ray for Modo の設定

V-Ray Hair Nextの設定方法

まずは、V-Ray Hair Nextを適用するメッシュを作成します。
今回は、トーラス(ドーナッツ)をMeshフォルダに作成しました。

Meshの作成

続いてV-Ray Furを使って毛を追加します。
ItemsAdd ItemからV-Ray Furを追加して、V-Ray FurのプロパティにあるGeometry ItemsにMeshを指定します。それ以外のパラメーター(毛の長さや太さなど)は必要に応じて変更してください。

これで、追加したトーラスに毛が生えます。

V-Ray Furの適用

最後に、V-Ray Hair Nextのマテリアルを適用します。
メッシュに新しいマテリアル(ここではHair)を追加し、ShadingAdd LayerからV-Ray Hair Nextを追加します。

V-Ray Hair NextのプロパティのMelaninメラニン色素の量(0.0~1.0)を指定するようになっており、この値を変更するだけで白髪~茶髪~黒髪を表現できます。

V-Ray Hair Next の適用

V-Ray Hair Nextの基本設定(メラニン色素の設定)

V-Ray Hair Nextは、メラニン色素の量を変えるだけで多くの表現が可能なため、主要なパラメータであるメラニン色素の量(MelaninとPheomelanin)による結果を紹介します。

Melanin(メラニン色素)の量

Melanin = 0.0
完全に真っ白になります。(厳密にはDye Colorで設定されている色になります)

Melanin = 0.0

Melanin = 0.1
少し色が付きました。実際の白髪はこのくらいの値になると思います。

Melanin = 0.1

Melanin = 0.2

Melanin = 0.2

Melanin = 0.3
ブロンド系の髪色になってきます。

Melanin = 0.3

Melanin = 0.4

Melanin = 0.4

Melanin = 0.5

Melanin = 0.5

Melanin = 0.6

Melanin = 0.6

Melanin = 0.7

Melanin = 0.7

Melanin = 0.8

Melanin = 0.8

Melanin = 0.9
日本人の黒髪も、実際にはこのくらいの値になると思います。

Melanin = 0.9

Melanin = 1.0
完全に真っ黒になります。

Melanin = 1.0

Pheomelanin(フェオメラニン)の量

メラニン色素は「黒褐色の真性メラニン」と「橙赤色の亜メラニン(フェオメラニン)」の2種類が存在していて、V-Ray Hair Nextでも、亜メラニンの量をPheomelaninから設定できるようになっています。

Melaninほどの大きな変化はありませんが、Pheomelaninの量を増やすと「赤毛」っぽい感じの色に変わっていきます。

Melanin=0.6、Pheomelanin=0.0

Melanin = 0.6

Melanin=0.6、Pheomelanin=0.5
橙赤色のPheomelaninを加えたので、全体的に少し赤っぽい色になりました。

Melanin = 0.6, Pheomelanin = 0.5

V-Ray Hair Nextの応用例

V-Ray Hair Nextを使うとメラニン色素の指定だけで白髪~茶髪~黒髪までを表現できますが、他にも青や緑など特殊な髪の毛も表現できるようになっています。

Dye Colorによる色の設定

Melanin、Pheomelaninを0.0に設定(メラニン色素の影響を受けない設定)して、Dye Colorを変更すると、髪の毛の色は「Dye Color」で設定した色になります。

Dye Colorの変更

このように、Dye Colorで設定した色になります。

Dye Colorの変更 Melanin=0.0

Dye Colorはそのままで、メラニン色素(Melanin)の量を0.2にすると、メラニン色素が加わって少し暗めの色に変化します。

Dye Colorの変更 Melanin=0.2

更にメラニン色素(Melanin)の量を増やしていくと、青から緑色に変化しました。
メラニン色素は単純な「黒色」では無いので、メラニン色素の量を増やせば、単純にDye Colorの色が暗くなっていく…という訳ではなさそうです。

Dye Colorの変更 Melanin=0.4

Randomによるバラツキの設定

自然界でもそうですが「全ての毛の特性が全く同じ」という事はあり得ないので、多少のバラツキがあった方がリアルになります。

V-Ray Hair Nextの設定には「Randomization」が存在していて、この値を0.0より大きな値にすることで、指定した値の範囲で設定値をランダムに変更できます。

通常であれば、Randomizationの値は0.1以内くらいで設定すれば良い感じになるのですが、意図的に大きな値を設定して特殊な効果を得ることも可能です。

Random Dye Hueの設定

例えば、Random Dye Hue(Dye Colorの色相)を0.25に設定すると、ある程度近い範囲の色でカラフルな色を付けることができます。

Random Dye Hueの適用結果

白髪の設定

完全な白髪ではなく、一定の割合で白髪を混ぜたい…という場合は「Gray Hair Density」で白髪の割合(0.0~1.0)を指定できます。

0.0なら白髪無し、1.0なら全てが白髪、0.2なら全体の20%が白髪になる感じです。

Gray Hair Densityの設定

Gray Hair Densityに0.2を指定すると、全体の20%が白髪に変わります。

Gray Hair Densityの適用結果